「在宅フリーランスとしておすすめできる仕事は?」
「在宅フリーランスになるとどんなメリットがある?」
上記のような疑問を抱えている方もいるのではないでしょうか。
在宅フリーランスで働ける仕事は主に15個あり、経験を活かして働ける仕事や未経験の方でも参入しやすい仕事があります。在宅フリーランスを目指しているのであれば、自分に合った仕事を見つけることが大切です。
本記事では、未経験でも在宅フリーランスで働けるおすすめの仕事や、経験を活かして働けるおすすめの仕事を解説します。
また、在宅フリーランスのメリットやデメリット、注意点についても解説しているため、これから在宅フリーランスで仕事をしていきたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
【未経験でもできる】在宅フリーランスのおすすめ仕事8選
未経験者だとフリーランスはきついと思っている方もいるかもしれませんが、実際はそんなことはありません。
未経験者でも、主に以下のような職種であれば在宅フリーランスとして働けます。
- データ入力
- フリーライター
- 動画編集者
- 転売・せどり
- YouTuber
- カスタマーサポート
- アフィリエイトサイト
- Web制作
それぞれの仕事内容や年収について解説します。
データ入力
データ入力は、資格やスキルがなくてもできる仕事で、未経験の方におすすめです。
仕事内容は、書類やアンケートなどの紙のデータをPCでフォーマットに入力します。
また、会議やインタビューなどの録音を文字起こしする仕事もあります。
どちらも、スピードと正確性が求められますが、特別高いスキルは必要ないため、未経験者でも参入しやすい領域です。
求人ボックスが調査したデータ入力の平均時給は1,019円で、平均年収は314万円(参考:求人ボックス 求人ナビ データ入力)です。
成果報酬型の案件もあり、作業スピードに自信がある方は、チャレンジしてみるとよりお金を稼ぐことができるでしょう。
フリーライター
フリーライターは、企業や個人からライティング業務を受注して仕事をします。
主な業務内容としては、ニュースサイトやWebメディア、電子書籍の執筆などがあります。
フリーライターとして働くのであれば、パソコン1台とインターネット環境があれば、家やカフェなど、場所を問わずどこでも働けます。
そのため、未経験者からでも始めやすい仕事といえるでしょう。
フリーライターとして仕事を始めたい方は、ランサーズやクラウドワークスなどのクラウドソーシングに登録がおすすめです。クラウドソーシングには、初心者向けの案件が取り扱われているため、そういった案件を受注することで経験を積めます。
フリーライターの平均年収は案件や仕事量によって異なります。収入を上げるためには、下記4つのスキルが必要です。
- 高品質なコンテンツの提供
- クライアントとの信頼関係を築く能力
- マーケティングスキル
- 時間管理能力
また、専門分野に特化することで単価を上げられるため、ライターとして稼いでいきたい方は、スキルを上げられるようにしましょう。
動画編集者
近年、YouTubeやTikTokなどの動画コンテンツの需要が増え、動画編集者向けの案件も増えてきています。
動画編集者の仕事内容は、撮影した映像をカットしたり繋ぎ合わせたりして動画を作り上げることです。
クライアントによっては、有料のソフトを使用が求められるため、初期費用がかかる場合があります。有料ソフトは、「Adobe Premire Pro」と「Final Cut Pro」のどちらかの使用を求められるケースが多いです。
また、動画編集者に必要なスキルは下記2つです。
- 動画編集スキル
- マーケティングスキル
ほかにも、ディレクションスキルや動画撮影スキルなどを身につけると、単価を上げられます。
求人ボックスの調査によると、動画編集者の平均年収は406万円(参考:求人ボックス 給料ナビ 映像編集者)となります。
スキルと経験値を積んでいくことで、年収1,000万円以上を狙える職種でもあるため、フリーランスとしてお金を稼いでいきたい方にはおすすめな職種です。
転売・せどり
転売とは、商品を安く仕入れて高く売る仕事です。中古品やディスカウントストアなどで商品を安く仕入れて、Amazonやフリマサイトなどで高く販売します。
転売は、商品が売れなければ利益が出ないため、撮影スキルやコピーライティングのスキルが求められます。また、利益を出すためには、現在のトレンドを正しく把握しなければなりません。
転売の働き方は、案件を受注して働くのではなく、一事業者として働くというやり方です。仕入れサイトを活用することで、未経験でも在宅で仕事ができます。
YouTuber
YouTuberも未経験の方が在宅でできる仕事の1つです。
YouTuberは、スマホや動画編集ソフト、動画作成アプリなどがあれば誰でも作成できるため、未経験者の方でも始めやすいといえます。
そんなYouTuberの収益源は、主に下記の5つです。
- 広告収入
- 企業案件
- アフィリエイト
- メンバーシップ
- スーパーチャット
登録者数が増えれば広告がつくようになりますし、企業からの案件も受けやすくなります。
ただし、YouTuberは、成果が出るまでに時間がかかりやすい職業でもあるため、根気強く動画を投稿し続けることが大切です。
収入自体は青天井なので、大金を稼ぎたい方にとっては夢のある職種といえるでしょう。
カスタマーサポート
カスタマーサポートは、商品を購入したクライアントからの問い合わせに対応する仕事です。会社に出社して働くイメージがありますが、メールやチャット対応のみの案件であれば、在宅で働けます。
また、電話対応がある場合も専用の問い合わせ管理システムがPCに導入されていれば、在宅で仕事ができます。
電話対応を在宅でする方は、周りで騒音があったりインターネット環境が良くなかったりすると、クレームに繋がってしまうため、周辺環境には配慮が必要です。
カスタマーサポートは、決められた時間に稼働する必要がありますが、決められた時間に自宅で働くことができれば問題ないといった方におすすめできるでしょう。
なお、求人ボックスの調査によると、アルバイトの平均時給は1,127円(参考:求人ボックス 求人ナビ カスタマーサポート)となります。
フリーランスとして働く際も、このくらいの時給が相場となることを理解しておきましょう。
アフィリエイトサイト運用
アフィリエイトとは、インターネット広告手法の1つで「成果報酬型広告」と呼ばれています。仕事内容は、自身のブログやSNSにアフィリエイト広告を貼り付けて、その購入数に応じた報酬をもらう仕組みです。
完全未経験でもブログやSNSさえあれば、誰でも今すぐに始められますが、収益が出るまでに時間がかかる場合がほとんどです。そのため、ブログやSNSを運用しながら、他の仕事も始めましょう。
特に、アフィリエイトと親和性が高い「フリーライター」と「動画編集者」がおすすめです。収入は青天井で、アフィリエイトだけで年間1億円以上稼ぐ人もいます。
Web制作
Web制作とは、Webページを作る専門家です。
主な仕事内容は以下の通りとなります。
- ホームページを作る際の企画、設計
- デザイン
- コーディング
Web制作の案件を請け負う場合は、ホームページを作る際に必要な作業をすべて行う必要があります。
そんなホームページを作っていくためには、主に以下5つのスキルが必要です。
- コミュニケーション能力
- 企画力
- デザインスキル
- コーディングスキル
- マーケティングスキル
ホームページのデザインやコーディングなどの作業には、技術的なスキルが必要なのはもちろんですが、コミュニケーションや企画力などのスキルも重要となります。
クライアントが求めるWebサイトをヒアリングし、課題を把握した上で要件設定を行う必要があるからです。
これらのWeb制作のスキルは、未経験からでも3ヶ月程度学習すれば、ある程度身につけられます。
Web制作の報酬は、1本50万円以上の案件もあり、スキルを身につければ稼げる仕事と言えるでしょう。
【経験者向け】在宅フリーランスのおすすめ仕事7選
「自分の今までの経験を活かして在宅フリーランスで仕事をしたい」と考えている方もいると思いますが、どの仕事で経験が活かせるかわからない方もいるでしょう。
在宅フリーランスとして経験を活かせる仕事は、主に下記7つです。
- ITエンジニア
- Webデザイナー
- イラストレーター
- 翻訳者
- ハンドメイド制作
- 個人投資家
- エステ・ネイルサロン
それぞれの仕事内容や年収について解説します。
ITエンジニア
ITエンジニアの主な仕事内容は、システム開発や運用、保守などです。ITエンジニアは下記3つの職種に分けられます。
- システムエンジニア(SE)
- プログラマー
- サーバーエンジニアネットワークエンジニア
フリーランスのITエンジニアになるためには、プログラミングスキルやシステム構築・運用スキルなどの実務スキルはもちろん、それ以外のスキルも必要です。
特にクライアントと直接やりとりをする機会が多いため、コミュニケーションスキルはどのクライアントからも求められます。
条件の交渉や施策の提案などがスムーズにできるようになり、結果的に多くの案件を受注でき、収入アップにつながるでしょう。
なお、ITエンジニアはスキルによって収入が上下しますが、求人ボックスの調査によると。平均年収は484万円(参照元:求人ボックス 求人ナビ ITエンジニア)です。
Webデザイナー
Webデザイナーは、サイトやアプリなどのデザインを制作する仕事です。先ほど紹介したWeb制作と混合されやすい職業ではありますが、コーディング作業やWebサイトの要件定義などはWebデザイナーは行いません。
Webデザイナーの主な業務は下記の4つです。
- ホームページのデザイン制作(WordPressが多い)
- ランディングページ制作
- アイキャッチ画像制作
- YouTubeのサムネイル制作
Webデザイナーになるためには、Adobeのソフトを使いこなせるようになる必要があります。
Adobeのソフトは、動画制作やWebデザインなどに役立つツールです。簡単なアイキャッチ画像やサムネイルであれば、Adobeのソフトを使用し未経験者でも制作できます。
また、フリーランスとしてWebデザイナーの仕事を取るためには、ポートフォリオが必要です。そのため、経験者のほうが案件を獲得しやすい仕事といえます。
クラウドソーシングサイトを拝見すると、サムネイル制作で1案件1,000円〜、ホームページ制作で1案件70,000円〜が一般的となっています。
イラストレーター
絵を描くことが趣味という方は、イラストレーターがおすすめです。クラウドソーシングで依頼を受ける場合は、下記のような仕事が多いです。
- 雑誌や広告などの印刷物に掲載するイラスト
- アイコン制作
- ロゴ制作
- 名刺制作
また、上記のような制作物を自分の商品として販売して収益を得ることもできます。
例えば、自身で制作したイラストをNFTにして、OpenSeaやCoincheck NFTなどのNFTマーケットプレイスに販売できます。
自身の作品が人気になると、何百万円もの価値になることも少なくありません。
人気商品を何個も作り出すことができ、かつ売れると大きな収入を確保できるようになるでしょう。
翻訳者
翻訳者は、異なる言語を文章に変換するのが仕事です。主な仕事は、書籍翻訳と映像翻訳の2つです。外国語を日本語に翻訳する場合と日本語を外国語に翻訳する場合があります。
案件に応募するためには、TOEICやTOPIK(韓国語能力検定)などの語学試験のスコアの提示が必要になる場合が多いです。そのため、翻訳者になりたい方は、まず語学試験を受けて基準に合格する必要があります。
翻訳者になりたい方は、語学力はもちろん、文章力や翻訳力が必須です。文章力や翻訳力は一長一短では身につかないため、企業で翻訳の仕事をしたり、翻訳関連の資格を取得したりすると良いでしょう。
クラウドソーシングサイトを拝見すると、1案件10,000円〜のものが多いです。英語から日本語に翻訳する「英日翻訳」のほうがより案件単価が高くなるため、日本語力も磨いておきましょう。
ハンドメイド制作
ハンドメイド制作は、在宅ワークでもできる仕事の1つです。自分で作った作品を、フリマサイトやハンドメイドマーケットプレイスで販売することで、収入が得られます。販売する商品は、アクセサリーや衣類、雑貨などさまざまです。
趣味も兼ねて販売できるため、好きなことを仕事にできます。ハンドメイド制作は、手先が器用な方や黙々と作業したい方におすすめの仕事です。
ただし、いくら作っても購入されなければ利益にならないため、作品の需要やトレンドを踏まえて、商品を販売しましょう。SNS運用もあわせて行うことで、集客ができ、安定した利益を得られるようになります。そのため、しっかり利益を出したい方はSNS運用も検討すると良いでしょう。
個人投資家
個人投資家は難易度が高い仕事ではありますが、利益を出せる方であれば、時間的自由も獲得できる仕事です。
株式投資やFX、仮想通貨などさまざまな投資方法があり、資金さえあれば未経験でもできますが、収益がマイナスになるリスクがあります。そのため、個人投資家になるには投資の知識と潤沢な余剰資金が必要です。
また、近年では会社員時代から資産運用を始めて「FIRE(経済的自立と早期リタイア)」する方もいます。
投資は、常に相場が変動するため、一概に〇〇円と断定はできませんが、しっかりとノウハウを身につけられると、大きな報酬を得られるチャンスはあります。
投資で稼ぎたい方は、勉強しノウハウを身につけましょう。
エステ・ネイルサロン
エステやネイルサロンも在宅フリーランスで働ける職種です。
エステやネイルに関する資格がなくても開業は可能ですが、資格があったほうがお客さんからの信頼につながるため、経験者向けの仕事といえます。
ただし、資格を取得して開業したとしてもお客さんを呼べなければ意味がないため、集客方法を考えなければいけません。近年では、SNSの普及により集客方法がSNS中心となっています。
集客に力を入れたい方はSNS運用もあわせて行うと良いでしょう。個人サロンは、自分の頑張り次第で収入が青天井です。働く時間も自分の都合で調節できるため、時間の自由も手に入りやすいでしょう。
在宅フリーランスのメリット4選
さまざまな職種がある在宅フリーランスですが、主なメリットは下記の4つです。
- 人間関係で悩まない
- 会社で働く必要がない
- 働く時間や日数を自分で決められる
- 仕事に必要なものは経費にできる
あらかじめメリットを理解しておけば、より在宅フリーランスの魅力を知ることができるでしょう。
それぞれのメリットを詳しく解説します。
人間関係で悩まない
在宅フリーランスは、基本的に1人で仕事をするため、人間関係で悩む機会がほとんどありません。
人間関係に悩まされない環境であれば、やるべき仕事に集中でき、仕事に打ち込める時間が増えて作業効率が上がります。
苦手な人との付き合いが必要となる会社員と比較すると、一緒に働く人を決められるといったメリットもあり、より仕事を楽しむことができるでしょう。
ただし、クライアントから仕事を受注する場合は、最低限のコミュニケーションが必要になります。特にチャットやオンラインでのやりとりが多いため、先方に送る文面には注意が必要です。
会社に通勤する必要がない
会社員として働く場合、通勤時間がかかりますが、在宅フリーランスは自宅で仕事が完結できるため、会社への移動時間がかかりません。
通勤時間がなくなれば、その分仕事に充てられる時間が増えるため、収入アップにつながります。
時間を有効的に使えるうえ、生産性向上につながるため、仕事での成果を期待できるようになるのもメリットです。
さらに、満員電車のストレスを抱える必要もなく、朝から気分よく仕事に打ち込めます。
いつでも快適な環境で仕事ができるようになるため、極力ストレスフリーで働きたい方は、在宅フリーランスとして働くのをおすすめします。
働く時間や日数を自分で決められる
フリーランスは、働く時間や日数などをすべて自分で決められます。
会社員のように、定時というものが存在しないため、好きな時に好きなだけ働けてしっかりと休息も取れるといった点が、在宅フリーランスの大きなメリットです。
また、フリーランスであれば、クライアントから望んでいない作業を依頼されても、断ることができます。
仕事を自由に選び、自分の強みに特化して仕事できる点も、在宅フリーランスの魅力です。
ただし、自由だからとサボってしまう危険性があるため、自己管理を徹底するように心がけましょう。
仕事に必要なものは経費にできる
在宅フリーランスでは、PCや消耗品など仕事に必要なものの購入費用はすべて経費にできます。経費とは、事業で使用する費用のことです。
利益と合わせて計上することができるため、年間の所得を減らせます。所得が減ると、所得税が減額するため、節税対策が可能です。
また、経費の精算は、確定申告で行えます。確定申告をする際に、経費で使用したことがわかる領収書が必要になるため、領収書を必ずもらうようにしましょう。領収書がない場合、経費精算できないので、注意が必要です。
在宅フリーランスのデメリット3選
メリットが多い在宅フリーランスですが、デメリットも存在します。在宅フリーランスの主なデメリットは、下記の3つです。
- 仕事と私生活の区切りがつかない
- すべての業務を1人でこなす必要がある
- 安定した収入や補償がない
メリットだけでなくデメリットも理解しておくと、フリーランスとして働く際に最低限のリスクヘッジができるようになるでしょう。
詳しく解説します。
仕事と私生活の区切りがつかない
在宅のフリーランスになると、会社員と異なり、家事や育児などのスキマ時間に仕事ができるため、仕事と私生活の区切りがつかなくなります。
自分では休みたいと思ってる日でも、クライアントから急な依頼や仕事に関する連絡がくることも少なくありません。
そのため、「休みの日は仕事の連絡をしないようにする」や「あらかじめ休暇の連絡を入れておく」などの対策が必要です。
フリーランスとして生活する上で、マイルールを作っておくと、仕事と私生活の区切りがつきやすくなり、自分が働きやすい環境で仕事ができるでしょう。
すべての業務を1人でこなす必要がある
会社員であればそれぞれの業務が分業されているため、負担は大きくありません。しかし、在宅フリーランスでは、下記の業務をすべて1人でこなす必要があります。
- 営業
- 作業
- 納品
- 請求書の発行
自分の仕事に関するスキルを上げるのはもちろん、上記のような地道な作業も行わなければならず、業務負担がかかりがちです。
また、在宅フリーランスは1人で仕事するため、励ましあったり、賞賛しあったりできる環境がないため、作業のモチベーション管理が課題になります。
モチベーションを維持するためには、交流できる仕事の仲間を作るのがおすすめです。
SNSでの交流やオンラインサロンの加入を検討してみると良いでしょう。
安定した収入や保証がない
在宅フリーランスは会社員とは異なり、固定された仕事はほとんどありません。そのため、急に来月から収入が0になることもあります。できる限り安定した収益を得るためには、継続的に案件を受注する必要があります。
継続的に案件を受注できれば、毎月の収入の見通しが立ちやすく、安心して仕事に取り組めます。
継続案件を確保するためには、高い品質を担保し続ける必要があるため、仕事の質にこだわりましょう。
また、在宅フリーランスは、会社員と異なり自分で年金や健康保険、税金の手続きを行う必要があります。
すべて申請しないと、何も保証が受けられなくなるため、独立したらまずは手続きをしましょう。
在宅フリーランスの現状
ここからは、在宅フリーランスの現状を解説します。在宅フリーランスの年収の割合は下記のとおりです。
200万円未満 | 全体の約2割 |
200万円〜400万円未満 | 全体の約3割 |
400万〜600万円未満 | 全体の約2割 |
それ以外 | 全体の約3割 |
引用:フリーランス協会 フリーランス白書2023 第2章「フリーランス実態調査」調査結果サマリー(1/3) 2-1回答者属性
現在の働き方に対する満足度は、9項目中6項目が6割を超える満足度です。6項目は下記のとおりです。
- 全般
- 就業環境
- 仕事上の人間環境
- 達成感/充実感
- プライベートとの両立
- スキル/知識/経験の向上
一方で、下記の3項目は満足度が約3割でした。
- 多様性に富んだ人脈形成
- 収入
- 社会的地位
「収入」と「社会的地位」の2項目はコロナ渦以前から低い数値で、「多様性に富んだ人脈形成」はコロナ禍後急速に減速し、現在も回復していません。
引用:フリーランス協会 フリーランス白書2023 第2章「フリーランス実態調査」調査結果サマリー(1/3) 2-1回答者属性
現状からもわかるとおり、在宅フリーランスは働き方の満足度が高いですが、収入や社会的地位に関しては満足度が低いです。そのため、在宅フリーランスとして働く方は、不安定な仕事であることを理解しておく必要があります。
在宅フリーランスで仕事をする方法
在宅フリーランスで仕事をする方法は下記の2つです。
- 企業からの業務委託で仕事をする
- 会社を立ち上げる
同じ在宅フリーランスでも、働き方やできる仕事内容が異なります。ここからは、フリーランスで仕事をする方法の2つを詳しく解説します。
企業からの業務委託で仕事をする
業務委託とは、企業が業者や個人に業務を委託することです。業務委託で代表的なのが「クラウドソーシング」経由での委託です。
業務委託の場合、勤めている会社の社員ではないので、福利厚生を受けられなかったり、労働基準法の適応外になったりします。そのため、業務委託=安定した職業というわけではないため、注意が必要です。
在宅フリーランスとして、業務委託契約を結んだら開業届の提出が必要です。開業届の提出方法は下記の3つです。
- 税務署の窓口へ持参
- 書類を郵送
- e-Taxで申し込む
開業届を提出することで、経費を売上と計上できたり、法人用のクレジットカードが作れたりできるようになります。
会社を立ち上げる
起業して、自ら会社を立ち上げることで在宅フリーランスとして働くことも可能です。オンラインで完結する事業であれば、完全在宅でも働けます。
会社を立ち上げるときは、高額な費用が必要になるため、開業資金の準備が必要です。そのため、会社を立ち上げたい方は、まず会社員や業務委託で働いて、開業資金を貯める必要があります。
金融機関や日本政策金融公庫などからの融資も受けられるため、資金調達に課題を抱えている方は活用してみましょう。近年では、クラウドファンディングで資金調達して会社や事業を立ち上げている方もいます。
在宅フリーランスで働く際の注意点4つ
多様な働き方ができる在宅フリーランスですが、不安定や業務量が多いなどの課題があるのも事実です。在宅フリーランスとして働くうえでの注意点は下記の4つです。
- 仕事がしやすい環境の構築が必要になる
- 各種手続きをすべて自分で行う必要がある
- 収入が不安定になる
- 法律関係のトラブルを注意する
それぞれを注意して行うことで、在宅フリーランスとして結果が出せるようになります。ここからは、それぞれの注意点と対策方法を解説します。
仕事がしやすい環境の構築が必要になる
会社に勤めていれば、仕事がしやすい環境が提供されますが、在宅フリーランスはそうではありません。
そのため、仕事がしやすい環境を自分自身で構築する必要があります。具体的には、パソコンやデスク周りの必要なものを購入したり、仕事で使うソフトを購入したりなどを行わなければなりません。
また、在宅フリーランスの場合はオンラインでの作業や会議などがスムーズにできるようにする環境が必要なため、インターネット環境の整備を行うことも必要です。
環境は仕事の質に影響するため、在宅フリーランスとして仕事を始める前に、仕事がしやすい環境を構築しましょう。
各種手続きをすべて自分で行う必要がある
在宅フリーランスの場合、確定申告や案件の契約などといった各種手続きを自分で行う必要があります。これらの手続きは、専門知識が必要になるため、いきなり1人で行うと困惑してしまう場合があります。
そのため、個人ではできない業務に関しては外注を活用しましょう。クラウドソーシングサイトで対応できる方を見つけられるので、外注したい仕事がある方は探してみてください。
また、仕事に必要な備品や使用した費用は経費にできるため、節税の知識も勉強しておくと良いでしょう。
収入が不安定になる
フリーランスは、会社員と比較すると収入が不安定になりがちです。フリーランスの収入が不安定になる理由は、成果報酬型の仕事体系だからです。
会社員やアルバイトは、その労働に応じた報酬をもらえますが、フリーランスは仕事の成果に応じた成果をいただくため、自分が稼働できなければ収入は発生しません。
そのため、いきなりフリーランスとして独立するのが心配な方は、まずは副業として始めてみるのがおすすめです。
PR TIMES Job総研による「2023年副業・兼業の実態調査」によると、全体集計の336人中22.6%が「はい」と答えていることから、会社員の5人に1人が副業をしています。
収入が不安定になるリスクをとりたくない方は、副業からスキルを身につけてフリーランスへの転身を検討しましょう。
法律関係のトラブルに注意をする
在宅フリーランスは法律のトラブルに注意する必要があります。多くの仕事が該当する法律は下記の3つです。
- 著作権法
- 特定商品取引法
- 電子契約法
上記の法律以外にも、仕事内容によってはさまざまな法律を遵守する必要があります。在宅フリーランスとして仕事を始める前に、どの法律が関わるかを把握してください。
最悪の場合、契約打ち切りや損害賠償請求されることがあるため、法律は必ず遵守しましょう。
まとめ
本記事では、未経験でも在宅フリーランスで働けるおすすめの仕事や、経験を活かして働けるおすすめの仕事を中心に解説しました。
未経験者でもできる在宅フリーランスの仕事は複数あるため、まずは好きな仕事や興味がある仕事から始めてみると良いでしょう。
在宅フリーランスは、時間や場所、仕事が自由になるメリットがありますが、収入が不安定になったり、業務量が増えたりするなどのデメリットもあります。
そのため、自分が働くうえで最も大切にしたいことを明確にして、働き方を決めるのがおすすめです。
今よりも自由な環境で働きたい方や在宅で働きたい方は、在宅フリーランスに挑戦してみてください。