「Web制作は独学で副業にできる?」
「どのような項目を学べばWeb制作を副業にできる?」
Web制作を独学で副業にしたいと考えているものの、上記のような悩みを抱えている人は少なくありません。
結論、Web制作は独学でも副業にできます。
勉強期間は半年〜1年程度が必要になるといわれているため、しっかりと時間をかけて学びましょう。
本記事では、Web制作を独学で副業にするための準備項目や学ぶべきスキルをまとめました。
稼ぐためのポイントや案件の獲得方法もまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
Web制作は独学でも副業にできる
結論からいうと、Web制作は独学でも副業にできます。
サイトや書籍を活用すれば十分勉強はできますし、実際にWeb制作をするのに必要なさまざまな知識も取り入れられるでしょう。
自分のレベルにあった内容を掲載しているサイトや書籍を選べば、効率よくWeb制作を習得できます。
ただし、Web制作を習得するにはある程度の時間が必要です。
独学の場合は半年から1年以上の期間が必要といわれており、勉強し始めてからすぐ副業にできるわけではありません。
独学で学ぶことを考えているなら、勉強時間はもちろん、自己管理できる意思の強さが大切になることを理解しておきましょう。
Web制作を独学で副業にするために必要な準備
Web制作を独学で副業にしたいなら、あらかじめ準備しておくべきものがいくつかあります。
ここでは具体的に必要な準備項目として、以下の2つを見ていきましょう。
- 必要なものを準備する
- 目標・ゴールを設定する
必要なものを準備する
Web制作を独学で学ぶなら、まずは必要なものを準備しておく必要があります。
必ず準備しておかなければならないものはパソコンで、機材がなければそもそも勉強や作業に進めません。
パソコンについてはWindows・Macのどちらでも問題ないため、自分が使いやすいものを選びましょう。
また、Web制作をするためにはエディタが必要になります。
機材やツールとして用意するものはあまり多くないものの、あらかじめ基礎知識を入れたりタイピングの練習をしたりしておくのも良いでしょう。
目標・ゴールを設定する
Web制作を独学で副業にしたいなら、目標やゴールを設定しておくのも大切なポイントです。
Web制作のどの範囲までできるようになりたいか・副業としていくら稼ぎたいかなどを設定しておけば、何をすべきかの判断もしやすいでしょう。
また、目標やゴールを設定するにあたり、Web制作を学ぶ目的を明確にしておくのも大切です。
Web制作を学ぶ目的が明確になっていないと、勉強中の挫折につながってしまうかもしれません。
勉強に充てる期間や1日の勉強時間を決めるのにも役立つため、目標やゴールの設定は、実際に勉強を始める前に整理しておきましょう。
Web制作を独学で副業にするために学ぶべき9つの項目
Web制作を独学で副業にしたいなら、必要な項目をしっかりと学ぶことが大切です。
ここからはどのようなことを学ぶべきかについて、具体的な9つの項目を見ていきましょう。
- Webサイトの仕組み
- HTML/CSS
- Sass
- JavaScript
- jQuery
- PHP
- WordPress
- SEO
Webサイトの仕組み
Web制作に携わる以上、まずはWebサイトの仕組みをしっかりと知っておく必要があります。
ここでいう仕組みとは「ホームページが成り立つ理由」や「インターネットにつながる仕組み」などです。
この部分が理解できていないと、いざWeb制作を始めようとしてもネットにつながらなかったり、構築が滞ってしまったりして、なかなかWeb制作がうまく行きません。
場合によっては、大きなトラブルにつながることも考えられるでしょう。
なお、Webサイトの仕組みについては丸暗記する必要はありません。
あくまでも知識として持ち合わせておけば、実際の作業時に困ることはないでしょう。
Webサイトの仕組みについて理解できたら、言語やツールなどの勉強に入ってください。
HTML/CSS
HTML/CSSはマークアップ言語と呼ばれ、Web制作をする上では必須の言語です。
公開されているホームページやWebサイトのほとんどに使用されており、初心者が最初に覚えるべき言語ともいわれています。
2つの言語はWebサイトの見た目を構成するために用いられ、役割については以下の通りです。
- HTML:サイト上で文字やテーブルなどの配置を管理する
- CSS:文字やサイトの装飾を行うために用いられる
2つの言語について理解できていなければ、次のステップに進むこと自体が難しくなります。
言語としての難易度はそこまで高くないため、しっかりと学習するようにしましょう。
Sass
SassとはCSSを拡張して、コードを書きやすく・見やすくするために用いられるスタイルシートのことです。
従来のCSSと比べて使いやすさが向上するため、Web制作をするなら勉強しておいて損はないでしょう。
Sassを導入することで変数や関数を使用できるようになります。
それだけではなくミックスインや継承を利用できるようにもなるため、Web制作の効率が良くなるでしょう。
ただし、学習コストがかかったり、環境を整えたりしなければならない点はデメリットとしてあげられます。
利用するかどうかは慎重に判断する必要があるものの、勉強しておけばいざというときに活用できるでしょう。
JavaScript
JavaScriptは、Webサイトに動きをつけるために用いられるプログラミング言語です。
カーソルの合っている文字の色を変えたり、メニューや項目を表示できたりするのは、JavaScriptの働きによるものと考えておきましょう。
JavaScriptを使用しているかどうかで、Webサイトの視認性は大きく変わります。
見やすくわかりやすいサイトの方がユーザーからも離脱されにくいため、集客の面でも役立つでしょう。
募集されている案件の中には、JavaScriptを用いたものも多いため、学習は必須です。
jQuery
jQueryは、JavaScriptでできることをより簡単に実現するために必要なライブラリです。
本来数十行必要なコード量を一行にまとめられるため、Web制作の効率が高まるでしょう。
また、何かエラーやトラブルが発生した際に、見直す部分が少なくなるのもメリットといえます。
JavaScriptを勉強する際はあわせてjQueryも学ぶことが推奨されており、実際にセットで紹介されているサイトや書籍も多いです。
JavaScript同様、入門編の書籍やサイトから勉強を始めるようにして、jQueryに関する理解も深めていきましょう。
PHP
PHPは、Webサイトに動きをつけられるバックエンドのプログラミング言語です。
PHPは「ユーザーのアクセス時に表示内容が変わるページ」を作成できます。
上記の特徴から、PHPは「掲示板」や「お問合せフォーム」などのユーザーが書き込みできるページに用いられることが多いです。
PHPはほかの言語と比べると比較的簡単といわれており、覚えやすいとされています。
HTMLと1つのファイルにまとめられ、WordPressのテーマやプラグインの作成にも使用されているのも特徴です。
後述するWordPressの学習時にも活用できるため、ぜひ勉強しておきましょう。
WordPress
WordPressはオープンソースのポピュラーなブログ作成ツールです。
世界的にも使用されており、公開されているWebサイトの約3分の1はWordPressで作成されています。
案件募集時もWordPressが使えるかが重要視されることもあり、特にクラウドソーシングに掲載されている案件はWordPressを使ったものが大半です。
案件の獲得にも直接つながるため、WordPressは覚えておくべき項目といえるでしょう。
なお、WordPress自体に利用料金はかかりません。
無料のサーバーを使えば費用を掛けずに勉強できるため、Web制作を身につけるためにも、積極的に活用しましょう。
SEO
Web制作をするなら、SEOについても勉強しておきましょう。
SEOとは検索エンジンの上位に表示させるための施策で、Webサイトの集客に直接つながる部分です。
せっかく良いWebサイトを制作しても、検索上位に表示されなければユーザーには見てもらえません。
結果として、サイトを制作した目的の達成にはつながらないでしょう。
SEOはWebマーケティングの分野でも重要なものであり、理解しておくことで別ジャンルの案件も請け負えるようになります。
受注できる案件の範囲を広げるためにも、SEOについてもしっかり勉強しておきましょう。
Web制作を独学で副業として案件を獲得する5つの方法
Web制作を独学で学んだあと、副業にするためには案件を獲得しなければなりません。
ここでは具体的な案件の獲得方法についてまとめましたので、どの方法が自分に合っているかの判断に役立ててください。
- クラウドソーシングを活用する
- 制作会社に営業をかける
- フリーランス・副業向けの求人サイトに登録する
- SNSやブログを活用する
- 知人や友人経由で紹介してもらう
クラウドソーシングを活用する
Web制作を独学で学び、初めての案件を探す人におすすめの方法として、クラウドソーシングの活用があげられます。
クラウドソーシングには初心者や未経験OKの案件が多く掲載されているため、実績を作るといった意味でもおすすめの方法といえるでしょう。
代表的なサービスとしてクラウドワークスやランサーズがあげられます。
ただし、クラウドソーシングに掲載されている案件は、他の方法と比べて単価が低めです。
そのため、稼ぐことだけを意識する場合にはあまりおすすめできません。
あくまでも実績作りの場として活用しながら、他の方法でも案件を探すのが良いでしょう。
制作会社に営業をかける
いくつかWeb制作の案件をこなしたら、制作会社に営業をかけるのもおすすめです。
具体的にはWeb制作会社のホームページにあるお問い合わせフォームから連絡し、営業をかけます。
営業をかける際は、自分のできることや実績・費用感などを記載しておくとよいでしょう。
記載内容に興味を持ってもらえたら、制作会社側から返信が来るはずです。
制作会社に営業をかけるメリットとして、費用が相場から大きく変動しないことがあげられます。
Web制作の案件を数多く受けているからこそ、適切な価格で依頼してもらえるのはメリットといえるでしょう。
ただし、Web制作に特化している会社であるため、求められるスキルレベルは高めです。
この点を理解しながら、自分にあったWeb制作会社に営業メールを送りましょう。
フリーランス・副業向けの求人サイトに登録する
フリーランス・副業向けの求人サイトに登録するのも、案件探しの方法としてあげられます。
フリーランス・副業向けの求人サイトは案件が豊富なのはもちろんですが、実際に案件を獲得するためのサポートをしてもらえるケースも多いです。
そのため、何をすればよいかわからない人であっても安心して利用できるでしょう。
費用感に関しても問題なく、案件の難易度に応じた単価で発注されているケースが大半です。
ただし、タイミングや自身のスキルによって、案件がなかなか受注できないケースも珍しくありません。
そのため、他の方法と組み合わせながらうまく活用することをおすすめします。
SNSやブログを活用する
Web制作を副業として行う場合は、SNSやブログを活用するのもおすすめです。
SNSアカウントを開設して有用な情報を定期的に発信していれば、投稿を見た企業から声がかかる可能性があります。
ブログについても同様で、自身の問い合わせ先として解説しておくのが良いでしょう。
実際にWordPressを用いてブログを開設しておけば、オリジナルサイトとしての制作実績にもなります。
また、X(旧Twitter)でも案件募集されていることが多いです。
案件を獲得するチャンスを広げるためにも、SNSやブログは積極的に活用していきましょう。
知人や友人経由で紹介してもらう
知人や友人にWeb制作できることを話し、周囲の人を紹介してもらうのも案件探しの方法としてあげられます。
Web制作をしたくても、近くにできる人がいるケースは少ないです。
そんなときに友人知人に営業をかければ、案件をもらえる可能性があるでしょう。
元々の信頼関係がある分、特筆すべき実績がなくても発注してもらいやすいのは大きなメリットです。
また、友人知人からさらに別の人を紹介してもらえることもあるため、声をかけて見ない手はありません。
赤の他人に提案するよりもやりやすい方法といえるため、どんどん提案していきましょう。
独学でWeb制作を学んで副業として稼ぐためのポイント
独学でWeb制作を学んでも、案件を受けられなければ稼ぐことはできません。
Web制作を覚えたなら、どのようにすれば稼げるかも知っておく必要があります。
ここでは独学でWeb制作を学んで副業として稼ぐためのポイントとして、以下の3つを見ていきましょう。
- ポートフォリオを作成しておく
- 最初は単価にこだわりすぎない
- スクールに通うことも検討する
ポートフォリオを作成しておく
Web制作の案件を獲得するために、ポートフォリオの作成は必ずしておきましょう。
ポートフォリオは、自身のスキルや制作実績を提示する際に役立ちます。
ポートフォリオの有無で受注率にも影響するといわれており、作成しておくことで実績の信頼性も増すでしょう。
オリジナルサイトを制作してしまえば、該当のサイトをそのままポートフォリオとして提示できます。
なお、ポートフォリオの作成に時間をかけすぎる必要はありません。
ポートフォリオ作成に時間をかけるくらいなら、営業や実案件の進行に時間を割くべきです。
手抜きと感じられない程度のオリジナルサイトを制作し、できることが増えてきたら随時アップデートするようにしましょう。
最初は単価にこだわりすぎない
初心者や未経験の場合にいえることですが、最初から単価にこだわりすぎるのはおすすめしません。
そもそも制作実績がなければ高単価の案件を受けるのは難しいです。
また、単価が高い案件にはスキルを持った人間が集まるため、なかなか受注にはつながらないでしょう。
制作実績が少ない場合は、少し相場より安くても実績作りを優先すべきです。
ただし、あまりにも安すぎる案件を受ける必要はありません。
まずは自分が納得できる範囲の価格で実績を作り、慣れてきたら高単価の案件に応募することをおすすめします。
スクールに通うことも検討する
Web制作は独学でも学べますが、実際に学習してみると、思ったより時間がかかったり理解できなかったりします。
そんなときは、スクールに通うことも検討してみましょう。
Web制作のスクールはさまざまなサービスが提供しています。
料金やカリキュラムは異なりますが、独学で学ぶよりも早く身につくのは大きなメリットです。
独学で学ぶ場合は半年〜1年程度といわれていますが、スクールに通うと2〜3か月で実案件を受けられるようになります。
勉強すべきことも明確になっているため、自己管理が苦手な人にもおすすめの方法といえるでしょう。
Web制作を独学で副業にするためのよくある質問
Web制作を独学で副業にしたいものの、疑問を抱いている人は数多くいます。
ここではWeb制作を独学で副業にするためのよくある質問として、以下の4つを見ていきましょう。
- Web制作を独学で学ぶのにおすすめの本はある?
- Web制作を独学で副業にした後にフリーランスを目指せる?
- Web制作は副業でどのくらいの収入を得られる?
- Web制作の案件が完了するまでの期間は?
Web制作を独学で学ぶのにおすすめの本はある?
まず、本を用いてWeb制作を学ぶなら、何を勉強したいかを明確にする必要があります。
言語を学びたいのか・デザインを学びたいのかなど、目的によっておすすめの本は異なるためです。
下記の表に学べる内容別でおすすめの本をまとめましたので、どの本を選べばいいか悩んでいる人は参考にしてみてください。
Webデザイン | ノンデザイナーズ・デザインブック なるほどデザイン |
HTML・CSS | HTML&CSSとWebデザインが 1冊できちんと身につく本 Web制作者のためのCSS設計の教科書 |
JavaScript・jQuery | jQuery最高の教科書 スラスラ読める JavaScript ふりがなプログラミング |
WordPress | いちばんやさしいWordPressの教本 本当によくわかるWordPressの教科書 |
Web制作を独学で副業にした後にフリーランスを目指せる?
結論、Web制作を独学で副業にした後にフリーランスを目指すことは十分可能です。
実際に副業時代に本業の収入を超え、そこから独立している人は数多くいます。
副業として活動していれば、独立した際も関係値のできているクライアントはいくつかあるでしょう。
そのため、一から始めて独立するのと比べて安心感は段違いです。
将来独立することを考えて副業を始めるのも、選択肢としては十分ありといえます。
Web制作は副業でどのくらいの収入を得られる?
Web制作を副業で始めた場合に得られる収入は、5万円~30万円と幅広いです。
収入については実際にどの範囲まで作業するかによって異なるため、まずは自分が得たい収入を整理しましょう。
なお、案件の種類と得られる収入の目安は以下のようになっています。
Webサイト制作 | 5万~30万円 |
コーディング | 5万〜10万円 |
Webデザイン | 10万〜30万円 |
上記を参考に、相場から価格が離れすぎていないかを確認しながら案件を選びましょう。
Web制作の案件が完了するまでの期間は?
Web制作の案件が完了するまでの期間は、一般的に1~3か月が目安といわれています。
もちろん案件の規模によって異なるため、場合によっては目安以上の期間が必要になる場合もあるでしょう。
案件については、作成するページが多くなればなるほど期間が必要になります。
また、クライアントからの要望が多ければ時間がさらに必要になるでしょう。
案件を受ける際は期間に余裕をもって受注し、納期遅れがないようにしてください。
Web制作を副業にしたいなら独学で学ぶのも選択肢の一つ
今回はWeb制作を独学で副業にできるかを解説しました。
結論からいうと、Web制作は独学で学ぶのも選択肢の一つです。
副業とするためには半年~1年程度必要になりますが、費用面を節約しながらスキルを身につけられるのはメリットといえるでしょう。
ただし、独学で勉強する際は自己管理が重要になります。
自己管理ができないと感じる場合は、スクールへ通うことも検討してみてください。
本記事で紹介した内容をもとに、ぜひWeb制作を独学で学び、副業とすることを目指してみましょう。