「独学でホームページ作成を行う際に確認すべきことは?」
「ホームページ作成をする際は独学でどんなスキルを学べばいい?」
ホームページ作成は、独学でもしっかり身につけられます。
しかし、学ぶ際にどのようなことを確認すればいいか・どんなスキルを学べばいいか悩む人も多いのではないでしょうか。
そんな人のために、この記事では独学でホームページ作成を行う際に確認すべきことや、必要なスキルについてまとめました。
独学の手順や稼ぐためのコツについても紹介していますので、あわせて参考にしてみてください。
独学でホームページ作成を行う前に確認しておくべきこと
独学でホームページ作成を行うなら、事前の準備も大切になります。
ここでは独学でホームページ作成を行う前に確認しておくべきこととして、以下の3つを見ていきましょう。
- Web制作の流れを理解する
- 各作業工程で必要となるスキルの理解を深める
- 目的をしっかりと決めておく
Web制作の流れを理解する
独学でホームページ作成を行うなら、Web制作の流れについて理解しておく必要があります。
Web制作がどのように進んでいくかを理解しておかなければ、実際にホームページを作る際に何をすればよいかわからなくなるでしょう。
具体的なWeb制作の流れは、以下のようになっています。
- 企画:コンセプトやイメージの決定
- サイト設計:ページ構造やコンテンツの内容および使用するシステムの決定
- デザイン制作:実際のコンテンツを作成
- 実装:システム開発やコーディングなど
- リリース:Webサイトの公開
なお、Web制作の流れは個人・法人ともに変わりません。
そのため、上記の流れに沿って進めれば、誰でもホームページを作成できるのです。
各作業工程で必要となるスキルの理解を深める
独学でホームページ作成を行う前に、各作業工程でどのようなスキルが必要になるかの理解も深めておきましょう。
必要になるスキルは、主にデザイン制作・コーディングの2つで分類されます。
デザイン制作 | Photoshop Illustrator など |
コーディング | HTML CSS PHP JavaScript など |
中にはそれぞれを専門の仕事としている人もおり、人それぞれ得意とする部分も異なってくるでしょう。
そのため、部分的に習得するなら、自身が得意な部分や興味のある分野から始めてみるのもおすすめです。
目的をしっかりと決めておく
独学でホームページを作成するなら、何のために作成するのかといった目的をしっかりと決めておくことも大切です。
ホームページ作成の目的によって、求められるホームページの作成レベルは異なります。
単純に趣味レベルで作成できればいいのか、ホームページ作成で稼いでいきたいのかによって、学習方法や必要なジャンルも変わってくるでしょう。
もし個人で何か発信していきたいのであれば、X(旧Twitter)やFacebookで十分な場合もあります。
また、ホームページ作成は外注する方法もあるため、目的によっては5,000円程度で達成できてしまうケースも珍しくありません。
自分自身で学ぶ必要があるか・何を学ぶべきかを判断するためにも、目的はしっかりと決めるようにしてください。
ホームページ作成を独学でするなら身につけるべきスキル
ホームページ作成を独学で学ぶなら、身につけておくべきスキルがいくつかあります。
スキルを身につけておくことで、実際にホームページ作成を手がける際に困ることは少なくなるでしょう。
ここでは以下4つのスキルについて、どのような場面で必要になるのかを解説します。
- HTML・CSS
- JavaScript
- PHP
- WordPress
HTML・CSS
HTML・CSSは、ホームページを作成する際の基本スキルとして必要です。
HTMLはホームページ上に画像やテキストを配置する際に必要となり、インターネット上にあるほとんどのホームページで使用されています。
実際にホームページ作成に携わる人のほとんどが最初に学習する言語であり、必須スキルといえるでしょう。
CSSはHTMLと組み合わせて使用され、テキストや背景の色や装飾を変更するのに用いられます。
デザインの微調整やスクリーンサイズに合わせた表示スタイルの変更もできるため、ユーザーが見やすいホームページ作成をする際に必要です。
HTMLとCSSについては、基本的にセットで必要になるスキルであることもあわせて覚えておきましょう。
JavaScript
JavaScriptは、ホームページに動きを出したいときに用いられる言語です。
特に、JavaScriptをより簡潔に記述する手段として、jQueryというライブラリーが存在します。
jQueryはJavaScriptで構成されたプログラムであり、JavaScriptで数十行かかる処理がjQueryを用いれば1行で完成します。
記述量が少なくなるため、エラー時の見直しや開発の負担が減り、結果としてホームページ作成の効率が良くなるでしょう。
PHP
PHPはWebサイトの制作に特化したプログラミング言語で、ホームページ制作では定番の言語です。
比較的シンプルな構文で構成されており、初心者でも覚えやすいといわれています。
PHPは、ホームページ作成において以下のようなことができるようになる言語です。
- データベースとの連携
- 動的コンテンツの生成
- ファイルやフォームの操作・処理
- CMSのカスタマイズ
さまざまなOSやサーバーで利用できることから、幅広いシステムにも対応できます。
上記のことから、PHPはホームページ作成を独学で学ぶ際に覚えておくべきスキルの一つといえるでしょう。
WordPress
WordPressは、世界で最も利用されているブログ作成ソフトの名称です。
現在あるホームページの約3分の1がWordPressを使用しているとされており、利用料金はかかりません。
さらに拡張機能も高く、自分の必要な機能を搭載したホームページを簡単に作成できるでしょう。
実際にWordPressを用いた案件が募集されていることも多く、スキルとして持ち合わせているかどうかで仕事の得やすさが変わってきます。
なお、WordPressを利用する際も、HTML・CSSやJavaScriptなどのスキルを理解しておきましょう。
より高度なホームページ作成が可能になり、他サイトとの差別化が図れるようになります。
ホームページ制作を独学する際に一緒に学ぶと役立つスキル
ホームページ制作を独学する際、必要なスキル以外にも役立つスキルは数多くあります。
ここでは一緒に学んでおくと役立つスキルとして、以下の3つを見ていきましょう。
- SEO
- SNS
- アクセス解析
SEO
SEOは、ホームページ作成をした後に集客をするために必要です。
せっかく良いホームページを作ったとしても、そもそもユーザーに見てもらえなければ意味がありません。
SEOはWeb集客の鉄板スキルであり、Googleの検索結果上位に表示するための施策のことをいいます。
SEOは大きく以下2つのステップと3つの要因で構成されることも、知識として持っておくとよいでしょう。
- ステップ1:キーワードの選定と評価
- ステップ2:SEO施策の実施
- 要因1:ページ要因
- 要因2:サイト内要因
- 要因3:サイト外要因
検索結果の上位に表示されれば安定した集客を得られ、結果として収益や案件獲得にもつながります。
SNS
SNSのスキルは、SEOと併せて求められることの多いスキルです。
X(旧Twitter)やFacebookの運用について学んでおけば、各種SNSから作成したホームページへの流入が期待できるでしょう。
また、SNSでの知名度が獲得できれば、SEO以上の集客源にもなる可能性も考えられます。
SNSからの流入や知名度を確保しておけば、Googleのアルゴリズム変更によって、万が一検索上位に表示されなくなった際のリスク分散が可能です。
ホームページ作成をする際はSNSも同時に開設して、各種情報の発信をおすすめします。
アクセス解析
ホームページを作成したら、アクセス解析もできるようになっておきましょう。
アクセス解析をする際は、Google Analyticsをはじめとしたアクセス解析ツールが用いられるのが一般的です。
アクセス解析をする際は、主に以下の数字を把握しておくことが大切になります。
- ホームページのアクセス数
- 滞在時間
- 離脱率
ホームページは作成して終わりのものではありません。
常に改善をし、Web上で集客できるかが大切になります。
アクセス解析ツールを使えば、ホームページ上のどの部分に問題・課題があるかも把握しやすくなるため、しっかりと知識をつけておきましょう。
ホームページ作成のスキルを独学で身につけるまでのロードマップ
ホームページ作成を独学で身につける際は、身につけるまでのロードマップも大切になります。
誤った順序で身につけようとすると、身につくまでの効率が悪くなったり、そもそも身につかなかったりするかもしれません。
ここでは具体的なロードマップとして、以下の4つを紹介します。
- ホームページ作成の目的を明確にする
- 学習サイトやスクールなどを利用し勉強する
- 無料ブログでアウトプットする
- WordPressでホームページを作成する
ホームページ作成の目的を明確にする
まずは何のためにホームページを作成するのか、目的を明確にしましょう。
目的が明確になっていないと、どのようなホームページを作成するのか・そもそもホームページの作成が必要かなどの判断ができません。
たとえば趣味でホームページを作るだけなら、そこまで難しい知識は求められないでしょう。
一方、仕事としてホームページ作成を身につけるなら、ある程度専門的・高度な知識が必要になります。
なぜホームページ作成をしたいのかと併せて、どのくらいの期間勉強に充てられるか整理しておくことも重要です。
仕事にしたいのであれば、将来どの程度の収入を得たいのかも目標設定しておくとよいでしょう。
学習サイトやスクールなどを利用し勉強する
ホームページ作成を独学で学ぶ際は、学習サイトやスクールなどを活用するのがおすすめです。
インターネット上にはさまざまなサイトがあり、無料で学べる学習サイトも数多くあります。
もしサイトだけで理解できないようであれば、スクールを活用して勉強するのが良いでしょう。
特に本格的なキャリアチェンジを見越している場合、より実践的なスキルを身につけることも求められます。
また、スクールによっては案件や転職先の紹介など、仕事に関するサポートを受けられることも多いです。
特に初めてホームページ作成に取り組む人は、スクールの利用も検討してみてください。
無料ブログでアウトプットする
ある程度知識が身につき始めたら、無料ブログを使ってアウトプットしていきましょう。
アメブロやライブドアブログなどの無料ブログサービスを使い、独自のカスタマイズを手掛ければ、HTMLやCSSの概念に触れられます。
また、ある程度デザインが固まったものに触れるのが、手軽でわかりやすいためおすすめです。
文字の大きさやフォント、背景デザインの変更などを実際にアウトプットすることで、実際のホームページ作成の際のイメージも持ちやすいでしょう。
無料ブログであってもある程度のカスタマイズが可能になるため「ブログ名 CSS カスタマイズ」といったKWで検索してみてください。
WordPressでホームページを作成する
無料ブログでのカスタマイズに慣れたら、WordPressを使ってホームページの作成を手掛けてみましょう。
無料ブログに比べて本格的なカスタマイズが可能になり、自分のこだわりを実現してホームページを作れます。
WordPressにはPHPとJavaScriptが使用されているため、学んだ知識や概念を理解するのにぴったりです。
WordPress自体の利用料金はかかりませんし、無料のレンタルサーバーを使えば、費用をかけずに本格的にホームページ作成を学べます。
情報を検索しながら、自分に必要な要素を取り入れたホームページ作成を手掛けていきましょう。
ホームページ作成を独学で行い稼いでいくコツ
ホームページ作成を独学で学んでも、稼いでいくコツを知らなければなかなか仕事にはなりません。
ここではホームページ作成を独学で学び、稼いでいくコツとして、以下の3つを紹介します。
- ポートフォリオの作成
- フリーランスエージェントの利用
- 企業へ直接営業
ポートフォリオの作成
ホームページ作成で稼ぐなら、必ずポートフォリオは作成しておきましょう。
ポートフォリオとは自分の実績をアピールするためのものであり、有無によって案件の獲得しやすさが大きく変わってきます。
ポートフォリオがあれば依頼する側もすぐに実績を確認でき、信頼できるかも判断しやすくなるでしょう。
なお、ポートフォリオは作成して終わりではありません。
新たな案件を獲得したら随時更新して、常に最新の情報を掲載しておく必要があります。
ポートフォリオを持っていても、更新がされていなければ信頼性が失われてしまうかもしれないため、注意しましょう。
フリーランスエージェントの利用
案件を獲得するためには、フリーランスエージェントを利用するのもおすすめです。
フリーランスエージェントの中でもIT業界に強いサービスを選べば、自身の希望やスキルにあった案件を見つけやすいでしょう。
具体的なフリーランスエージェントとして、以下のようなサービスがあげられます。
- レバテックフリーランス
- アットエンジニア
- フォスターフリーランス
- Workship
- Midworks
もちろんエージェントによって得意・不得意は異なるため、自分に合ったサービスを見つけましょう。
また、フリーランスエージェントだけではなかなか案件が得られない可能性も考えられます。
クラウドソーシングやSNSも活用して、案件獲得のチャンスを広げましょう。
ただし、単価については、フリーランスエージェントが比較的高い傾向にあることも覚えておいてください。
企業へ直接営業
企業へ直接営業をかけるのも、ホームページ作成を独学で学んだあとに稼ぐ方法の一つです。
最初から営業をかけてもなかなか案件獲得にはつながりませんが、ある程度実績を得てからであれば、話を聞いてもらえる可能性は十分にあります。
また、企業から案件を得るためには、しっかりとしたポートフォリオが必要です。
そもそもポートフォリオがなければ、最初から相手にしてもらえないでしょう。
直接営業をかける際は、企業だけでなく個人に提案する方法もあります。
もし周囲にホームページ作成を考えている友人・知人がいるなら、一度声をかけてみましょう。
うまく行けば友人・知人を通して、さらに別の案件につながるかもしれません。
独学でホームページ作成をマスターするためには順序だてて学ぶことが大切
本記事では、独学でホームページ作成を学ぶ方法やポイントについて解説しました。
独学でホームページ作成をマスターすることは可能ですが、そのためには正しい順序で学ぶ必要があります。
順序が誤っていると、ホームページ作成がなかなか身につかなかったり、そもそもホームページ作成ができなかったりするかもしれません。
まずはホームページ作成の目的を立てて、そこから必要なスキルを身につけましょう。
また、稼ぐためにはポートフォリオの作成や営業のかけ方も大切になります。
本記事で紹介した内容をもとに、ぜひ独学でホームページ作成をマスターしてください。